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2010.12.04 Saturday

経糸いろいろ(キリム編)


絨毯につづき、キリムの経糸を見ていきましょう。ブログ掲載順に追っていきます。



レイハンル・キリム(その1)  房がまだ残っています。



レイハンル(その1)の反対側  
室内で吊るされていた場合、地面に近い側が摩耗しやすいのかもしれません。



レイハンル(その2)
真綿(絹)のような最上級のウールです。



カシュガイのウールは全般的に油分が多いような気がします。(パサパサしていない)
オフ・ホワイトの毛と茶色い毛が混じった、堂々とした房。



バルーチ・ソフレの経糸には、どことなく野趣が感じられます。



シャルキョイ(マナストル)は、とても細くやわらかい経糸。



シャルキョイ・フラグメントの裁断面。
オフ・ホワイトだけの経糸に、2色の毛を撚り合わせた経糸も混じっています。



白いコーカサス・ヴェルネは、二枚をはぎ合わせたピースです。
左側は糸が折り返されていて切れ目がなく、上から下へ向かって織っていったみたい。
右側は下から上へ向かって織られ、内側に縫い込むことによって糸の始末をしたのかな?



マラティア・ジジムは経糸が横糸と同じ色で染められています。
手紡ぎウールは、染色したとき自然のムラができるために深い味わいが醸しだされます。



赤いコーカサス・ヴェルネには平べったい編み込み。
レイハンル(その1)やカシュカイの編み込みとはまた違いますね。



コーカサスのシルバン・キリムの経糸は、2色のウールの撚り合わせ。
この経糸の細さと詰まり具合を見てください!
シャルキョイも細い糸ですが、コーカサスは経糸の間隔がもっと詰んでいます。
織るのにそれだけ時間がかかりますが、薄い織りなのに耐久性に富み、実用に適したキリムです。

* * *

……とまあ、これまでアップしたピースの経糸を見てきましたが、
ひとつひとつに個性があって、味わいがあります。
だからこそ、ずっと眺めていても飽きないんでしょうか……

2010.11.29 Monday

キリムの技法について


これまでご紹介したキリムのなかに、すこし変わった織りの技法が何種類か使われていました。
シャルキョイ(マナスティル)はカーブした織り、
マラティアにはジジム、
二枚のヴェルネとマフラッシュにはジジムとジリ織りが使われています。

織りの技法は、ご自分で織られる方ならよくご存じだと思いますが、
じつはわたしはよくわかっていません。
それで、本を見ながらお勉強していきたいと思います。

まずはカーブした織り


イラストにすると次のようなイメージ


つぎにジジム



そしてジリ



ジジムとジリのイラストはこんな感じ


ジジムとジリは、いわゆる「刺繍」のように見えるのですが、
キリムを織りながら別糸を絡めていく手法なので、
厳密にいうと、刺繍ではないそうです。

写真は、FLATWEAVES OF TURKEY (by A.Bandsma&R.Brandt)
イラストは、Living with Kilims (by Alstair Hull他) から引用

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