ARCHIVE  ENTRY  COMMENT  TRACKBACK  CATEGORY  RECOMMEND  LINK  PROFILE  OTHERS
<< May 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
2016.07.02 Saturday

梅雨どきのインテリア

 

うっとおしい季節がつづいていますが、みなさまいかがお過ごしですか?

 

湿度の高いこの時期、うちではラグ達のために除湿機2台がフル稼働中です。(去年の記事

除湿機以外には、絨毯の下などに除湿シートを敷いてみたり、とにかく湿気を減らすために努力〜 ww

そして梅雨が明けたあかつきには、ラグ達を日光浴させてあげまする〜 ww

 

 

梅雨が明けるまでにはもう少しかかりますが、

その間、すこしでも涼しさを感じられるようなインテリアにしたいと思っています。

 

IMG_3276.JPG

 

くちなしの花も咲きはじめました。

ちなみに一見ダサめなこのオーディオ、YAMAHAのものですが、低価格な割には音質がいいです♪

ただ左手のようにアンテナ線を広げる必要があるので、それがちょっぴりジャマかな。

 

IMG_3280.JPG

 

紫陽花もそろそろ終盤に入りましたが、まだまだ私たちの目を楽しませてくれています。

テーブルの紫陽花は、数年前に三渓園で苗をいただいたもの。

近所の農家さんから借りている畑に植えておいたら、とっても立派に育ちました。

 

テーブルクロスにしているのは、中国の藍印花布。

日本の「すくも」よりも強い青で、染めも大雑把な感じですが、リズムのある文様が気に入りました。

お値段もリーズナブルなので、惜しみなく使えます。

 

IMG_3278.JPG

 

壁には千村曜子さんの「枝葉」という水彩画。

本来は春の絵のようですが、このブルーが涼しげでしょ♪

 

IMG_3277.JPG

 

これはeBayでゲットした Paul Hrusovsky というアーティストのポリクローム・プラスター。

「お尻」だからトイレに飾ろうと思っていたら(笑)、空間に大きさが合わなくて移動しました。kyu

 

IMG_3279.JPG

 

スイッチの上は、大昔に倉敷民藝館で買った日本の布の貼り合わせ。

こんな小さなものでも、あるのとないのでは見た目の楽しさが違うんですよ。

 

IMG_3281.JPG

 

じゃーん! やっぱり出ました、絨毯サマ!

以前はこの場所にエルズルムのプレイヤーキリムを飾っていました。

 

夏は絨毯よりキリムにしたほうがいいような気もするけれど、

この空間に会う小さめのサイズって、他になかなかないんですよね〜。

 

* * *

 

さて、この季節のオススメは上野の不忍の池。

 

 

ハスの花がそろそろ咲きはじめています。

 

 

現在トーハクで展示されている書はどれも素晴らしいけれど、

良寛の掛け軸をみると「やっぱり、どこか違う気がする」のでした。

 

 

これが良寛の書。

なんか他よりもいっそう「清清しい」んですよね、良寛の書は。

きっと生き方が書にあらわれているんだと思いました。

 

あこがれです。

 

 

 

 

2015.11.29 Sunday

ただいま断捨離中 2

この2ヶ月ほど、必死でモノを処分していた。

一番多かったのは本。(ほとんどツンドクです) ゆう★
状態の良い本はチャリボンに寄付、紙魚など傷みが激しいものは資源ごみ、
ごく一部は専門の古書店で買い取ってもらったけれど、
まだ行き場の見つけられない本の一部は、公立図書館へ寄贈しようと思っている。

次は服。
もともと高い服は持っていなかったけれど、
ファスト・ファッションのお店で、色違いを購入したり安さに血迷って買い込んでしまった服などが溜まっていた。汗
着古したものは資源ごみへ、
状態の良いものは、生協の配達便を利用してJFSAというNPOに寄付、
数は少ないが、それなりの値段で商品として売れそうなものはWE21ジャパンというNPOに寄付した。
(送料は自己負担)



ネットで検索すると、古着の寄付を受けつけている団体はたくさんあるけれど、
古着そのものを送ってもかえって迷惑になるケースもあると聞いている。
WE21は、寄付された服などを日本のショップで販売し、
その収益金で現地の生活向上と自立を支える事業をサポートしているそうだ。
寄付をすると、こんな資料が送られてきて、これからも機会があれば応援していきたいと思っている。

ところで最近「ザ・トゥルー・コスト 〜ファストファッション真の代償〜」という映画を観たけれど、
大量生産・大量消費の裏側でなにが起こっているのか? の一端を知り、胸が痛くなった。
現時点では渋谷のuplinkで上映中(12月中旬まで)、今後、愛知、大阪、京都で上映される。
機会があればたくさんの人に観てもらいたい映画だ。
 

映画『ザ・トゥルー・コスト 〜ファストファッション 真の代償〜』予告編 from UNITEDPEOPLE on Vimeo.


* * *

さてさて断捨離であるが、鍋・フライパン・食器など台所関係や
小ぶりの本棚や椅子、寝具類、旅行で買ったゴチャゴチャしたモノなど、、、

ゴメンなさいゴメンなさいしながら、毎日のようにモノたちとお別れした。ゆう★

ひととおりの物は処分したけれど、まだまだ道は長い。
いまはひとまず小休止して、もう一度頭を冷やしながら要不要を判断していくつもりデス。

* * *

近所の本屋へ行くと、年末恒例の「家計簿コーナー」の裏側に「片付け本コーナー」が特設してあった。
「断捨離」「ときめきの片づけ」などに混じって「ミニマリスト本」がけっこう並んでいる。
「ミニマリスト」は最近ホットな話題になっているらしい。

いわば「最小限主義者」なので、持ち物はかなり少ないのが理想とされている。
ミニマリストを自称する人もそれぞれなので一概には言えないけれど、
マットやラグは持たないと決めている人も多いみたいだ。

禅僧のような暮らしには、わたしも憧れる。
そういう暮らしをつづけるには、確固とした価値観が必要だから、
そういう生き方ができるというのは、とってもすばらしいことだと思う。

でも、でもね。
今のところは、やっぱり、絨毯とか、布モノが恋しいんですねえ。

IMG_1838.JPG

これは亡くなった叔母が古布でつくった鍋つかみ。
藍染の古布のキルトなので、中にうすい綿が入っています。
この時代の布は、もちろん「オーガニックコットン」なので、手触りも柔らか。

IMG_1837.JPG

裏側も、藍色の糸の間に浮かびあがる白い線が味わい深いのです。

ちなみに、このブログで「天然染料は水洗いしても平気」とよく書いていますが、
インディゴをはじめ、茜でも他の天然染料でも、
染めたばかりのときは染料が繊維に定着しきっていないので、水洗いすると染料は一定程度落ちてしまうそうです。

天然藍を使った服や布は、たしかに洗うと藍色が流れますもんね。
天然染料の中でもインディゴは特に分子が大きいので、しばらくの間は染料が落ちるのですが、
この鍋つかみくらい使いこまれた布だと、もう色は流れないし、なんともいい色になるんですね。

手仕事の布モノは、そんなにたくさん持っていませんが、
問題は、絨毯とキリム! うーん、どうしましょうねえ、、、ゆう★

とにかく、もうしばらくは一生懸命愛でてあげることにします!

IMG_1842.JPG

寒くなると、赤はとっても元気をくれる色。
これはブルガリアあたりで織られたキリムで、いわゆるシャルキョイ・キリムの親戚ですが、
シャルキョイキリムの多くが商業用に織られたのにたいして、このキリムはおそらく自家用。
二枚はぎになっていて(シャルキョイは大きくても一枚もの)織目も大きい。
下の絨毯はディーラーにバルーチと言われて購入したけれど、アフシャールという説もあり。

IMG_1840.JPG

初期にハマったギャッベ、がんばってくれています。
インディゴのアブラッシュがやっぱり好き。

IMG_1841.JPG

ルリバクティアリの袋物を開いたピース。
平織り・絨毯織り・スマック織りの技法が使われています。

IMG_1843.JPG

これはトルコのシブリヒサールの90年くらいのピース。
100年に満たないオールドはほとんど手放してしまったけれど、
このピースは、力強く堂々としていて大好き!

IMG_1844.JPG

これはトルクメンのチルビー=被(かずき)。
チルピーには青・黄・白があって、この色順に格が上だそうだけれど、白のチルピーは写真でも見たことがない。
このフラグメントはシルクなのでかなり繊維が溶けているが、線の躍動感がお気に入り。

、、、ということで、愛するモノたちを眺めては、
「祭りの片づけ」はつづきます。
2015.11.10 Tuesday

ただいま断捨離中


ブログ更新の滞りが常態化してしまいましたが、みなさまいかがお過ごしですか?

これだけヒマなのに、なぜショボイ記事のひとつもアップできないかの言い訳を考えましたところ、
ただいま「断捨離中」のせいにしてしまおうと。

この「断捨離」っていう言葉、やましたひでこさんの商標登録なんですってね。
なんでもヨガの行法の「断行」「捨行」「離行」を応用した考えで、
断=入ってくる要らない物を断つ
捨=家にある要らない物を捨てる
離=物への執着から離れる
ことだそうです。

50代後半、あと数年で赤いチャンチャンコを無事身につけることができるか、という立場のワタクシ、
実行するなら今でしょ! と、相成ったのでございます。

やましたさんと並んで「お片づけスペシャリスト」の近藤麻理恵(こんまり)さんによると
片づけには「普段の片づけ」と「祭りの片づけ」の二種類あるそうです。
いまわたしが取り組んでいるのは「祭りの片づけ」の方なので、これがけっこうエネルギー使う〜!

衣服や台所用品、日用雑貨などは「人生のリセット〜!」と割り切って考えると、まあまあ楽に処分できました。
「無駄遣いをしてごめんなさい」と謝りながら。
でも本の処分はハードル高かったですね。人によって違うと思いますが。

すぐそばに図書館があるので、「図書館で借りられる本は処分」という基準を決めましたが、
外国語の原書は一度手放すともう手に入らないことが多いので、かなり悩みながら選択しました。
これまでに200冊以上処分したんじゃないでしょうか。

「祭りの片づけ」の場合は量が多いので、「ヤフオクなどで売ってお小遣いを」という考えはやめました。
本の状態が良く、内容も一般読者向けのものは「チャリボン」に。
査定された額が、いろんなNPOへの寄付となる仕組みです。

でもモノは自分の生きてきた証。
本の中には、自分の人生で大切な一時期を象徴するようなものもあります。
きのう学研の『魯迅全集』を手放したときは、やはり大きな喪失感がありました。
大げさに聞こえると思いますが、自分の一時期に別れを告げたような。
別れるとき本の上に手を置いて、「ありがとう。さよなら」しました。

断捨離は「離」に核心があると思います。
「捨」によってモノではない「何か」を得る。それは目に見えない大切なものだと思います。



これらの原書だけは死ぬ間際まで持っていてもいいかなと思います。
でも魯迅はとっても暗いので、
いまは気持ちを明るく、毎日を楽しく過ごそうということにしています。

* * *

近藤麻理恵さんの片づけのキモ「持っていて自分がときめくか」というコンセプト、
とっても気に入りました。
自分がハッピーになるために、モノの力を借りよう、っってことですね。
だからこれまでしまいこんで出していなかったキリムや絨毯も、生きているうちにどんどん使おう!と思ったのです。

以前にご紹介した「失敗しちまった」ピースの「クズ・ベルガマ」、
写真では天然染料だと判断して買って、届いてみたら初期の化学染料でガーン、、、

「なんとも言えない赤色にヘナヘナ〜」、だったのですが、
もともと「クズ・ベルガマ」はお嫁入りのために織られた絨毯です。
このピースも化学染料が使われていながらけっこう古いもののよう。
細く撚られた艶のあるウールが使われ、丁寧で緻密な織り。
織った人は、心を込めて一生懸命織ったであろうことが伝わってきます。
染料もインディゴは天然のとてもよい色合いを出しています。

IMG_1774.JPG

ケミカルを毛嫌いしてしまいこんだままだと絨毯がかわいそう。
cat's head Beshir の代わりに、PC机に敷いてみました。
やっぱり使ってあげるのが、絨毯は幸せだと思います。

IMG_1775.JPG

本棚の上にシルバン・キリム。やっぱ、ええ色やわ〜。ヤッタv
上の額には、わたしの母が80歳を目前にして習いはじめたデッサンの「力作」。

IMG_1776.JPG

北側の窓辺にマナストル・キリム。
もっと寒くなるとガラス窓に断熱の「プチプチ」を貼るので、ビンボー臭くなりますが、、、kyu

IMG_1772.JPG

その下の温水ファンヒーターの下にも大盤ぶるまい(?)でベシール!

ベシールはもともとアムダリア中流域の小さな村の名前ですが、
複数のグループによって織られた絨毯群のいわば「総称」として使われてきました。
そういう意味で正確な呼称ではないため、最近は「ベシール」という呼称を使わず「アムダリア中流域の絨毯」と呼ぶことが多くなっています。
このタイプの絨毯(トルクメン・エルサリ系?)はパイルが長く、とても手触りがいいのです〜。
この床で毎日ストレッチをしているので、ときどき手を伸ばしてナデナデ。ゆう★

IMG_1773.JPG

いまベッド横の壁にはコンヤ・キリムを飾っています。
このキリム、最初見たときはイマイチ良さがわからなかったのですが、
毎日眺めているうちに、とってもいいお友だちになりました。

いわゆる「端正」ではないけれど、
ポジティヴなオーラを放つキリムです。
ボーダーの歪み方とか、とてもいい。

「古いけれども新しい」。

先日、根津美術館で初代・根津嘉一郎氏のコレクションを観ましたが、すばらしかった。
個人的な感想は「なんて"モダンな骨董"なんだ!」
氏の集めたものはとても気品があって、まさに「古いけれども新しい」。
時代をくぐり抜けて残るものって、そういうものかもしれません。

‥‥‥さっ! また頑張って「祭りの片づけ」に取り組もう〜!
2013.03.29 Friday

「丁寧に暮らす」―無印良品のポスター


とても素敵なブログを見つけました。
「RUG LIFE――手織り絨毯好き個人が、絨毯と絨毯周りについてあれこれと――」

絨毯やキリムにかんするブログはいくつかあるものの、
ほとんどがお店をやっていらっしゃる方のものなので、ダイレクトな紹介はなんとなく憚られるのですが
このブログを書かれているのは絨毯好きの個人の方、しかもとってもファッションセンスのある女性です。
一見、日本の一般的な家庭には合わせにくいのではないかと思われるような個性的なラグも
フローリングの色や家具+クッションカバーなどの小物を上手に組み合わせて大人の空間を演出。
超個性的なアフガニスタンのピクトリアル・ラグも、彼女の手にかかればこんなふうに。

インテリアだけでなく、「アートと映画」「建築やものづくり」「おしゃれなカフェ」などいろんなアンテナを張りながら
それを敏感にキャッチされる感性がとっても参考になります。

いま無印良品がキャンペーン中の「丁寧に暮らす」のポスターが、こちらのブログで紹介されていたので、わたしも近所の無印のお店で見てきました。

130214_img03.jpg

ハゲハゲ絨毯が好きなわたしもビックリの、かなり年季の入ったラグ。
右端の正方形のラグはバルーチのソフレだと思いますが、それ以外は正確な産地はわかりません。
左手奥のはイラン北部からアゼルバイジャンのものでしょうか?
面白いのは手前にあるコーカサスらしきフラグメントが水色のラグに縫い付けてあることです。
これ、なかなかいいアイデアかも!?
フラグメントそれ自体はベースも傷んでいることが多く、生活の場で使うと千切れたりしてしまいそうですが
こうしてしっかりしたベースに縫いつけてあげれば、フロアにおいて毎日眺めて楽しむことができるでしょう。
このラグの場合、深く鮮やかな色づかいのフラグメントをやさしい水色で中和。
いわゆる豪邸ではなく、日本のどこにでもありそうなシンプルな空間に、
ある意味かなり存在感のあるフラグメントを、この水色のベースがしっくり溶け込ませる役割を果たしているようです。

ポスターの言葉もステキ。
「新しいもの、古いもの、特別なもの、何でもないもの」
……
そう、わたしたちのほとんどはコンクリートの箱やツーバイフォーの家に住んでいて
「新しいもの、何でもないもの」にかこまれて暮らしているのですから
そのなかでどうすれば古い絨毯やキリムをうまく使えるかのヒントが欲しいと思っていました。

* * *

さて、キリムや絨毯を使ったインテリア本といえば、日本では次の二冊が有名です。

2013_0311_205031-CIMG2341.JPG

左は主婦の友社2002年発行の『キリムのある素敵な暮らし』、
右はアートダイジェスト1993年発行の『キリムのある部屋』、
いずれも古書で探すしかないと思います。

2013_0311_205252-CIMG2343.JPG

こちらは『キリムのある素敵な暮らし』からの写真。

2013_0311_205310-CIMG2344.JPG

こちらは『キリムのある部屋』からの写真です。

洋書では、次の二冊が比較的メジャーでしょうか。

2013_0311_205047-CIMG2342.JPG

左は、"KILIMS--DECORATING WITH TRIBAL RUGS" by Elizabeth Hilliard
右は、"Living with Kilims" by Alastair Hull, Nicholas Barnard, James Merrell

2013_0311_205333-CIMG2345.JPG

2013_0311_205535-CIMG2346.JPG

それぞれから1ページずつ写真をご紹介します。
"Living with Kilims"にはキリムの基本的な知識や代表的デザインなども紹介されているので、入門書としてもお勧めです。
"KILIMS--DECORATING WITH TRIBAL RUGS"はキリムだけでなく絨毯についての説明もありますが
絨毯が剥げたり褪色した部分などに塗料を塗る「ペインティング」を「むしろ良いこと」とする考え(P.55)にはちょっと賛成できません。
わたしはこの「ペインティング」が施されたラグを何度か受け取ったことがあります。
ごくわずかならあまり気にならないのですが、これを見つけたときは正直言ってショックです。
多少白い部分がむき出しになっていてもいいから、ペインティングはやめてほしい〜!
1930年代頃のアメリカ市場向けサルーク絨毯は、いったん強い色を脱色して再度ペインティングしたものが多かったりとか、
気をつけるべき絨毯の細工はいくつかあるようですが、個人的には「自然が一番」だと思います。

* * *

ステキなインテリアの本をもう一冊ご紹介。

2013_0311_205548-CIMG2347.JPG

アラン・パワーズ著『自宅の書棚』(新装普及版) 産調出版2006年発行

この本は「書棚」がテーマなのですが、ラグを使ったステキなインテリア写真があって、思わずうれしくなりました。
映画やインテリアの本を見ていても、絨毯があるかないか、あったらどんな絨毯か、がとても気になります。
ラグでなくても布などの織物があったほうが、温かみのある落ちついた空間になるような気がするんです。

Scan10005.JPG

チャールズ&レイ・イームズのお部屋。 (……無印のポスター、ちょっと似ているかも?)
知性と遊び心が見事に溶けあった、自由な精神さえ感じさせる空間。

Scan10006.JPG

作家マリオ・バルガス・リョザのロンドンのアパートメントの書棚。
左のテーブル下にはトルクメンのエンシと呼ばれるラグ。アフガンのものかも?
本棚といい、リキュール棚といい、カッコよすぎます!

* * *

欧米のインテリア雑誌を見て感じるのは、部屋の写真から住んでいる人のイメージが湧いてくること。
流行とは無関係に、わたしはこれが好き、っていうのがよく見えるような気がします。
どんな音楽を聴いて、どんな本が好きで、どんな時間のすごし方が好きか、
自分のことをよく知っていて、どうすれば楽しくなるか、よく知っている感じ。

無印良品が提案する「丁寧に暮らす」ことの中身をもっと考えていきたいですね。




2012.12.21 Friday

ひさびさにインテリア写真


ブダペスト工芸美術館発行オスマン・トルコ絨毯の本の紹介をつづけるつもりなのですが、
年末だし、なんだか気分が乗りません。
気軽にインテリア写真ということで息抜きすることにいたしましょう。
(あー、ワタシの人生「息抜きばっかり」だわ……)

2012_1221_103417-PC210039.JPG

ネットでも「キリムの飾り方」など、色々な方法が紹介されていますね。
裏に布を当て、そこに棒を通して吊るす、ピクチャーレールを使う、などなど。

キリムではありませんが、軽いものならこんな感じで画鋲でも飾れます。

2012_1221_103443-PC210040.JPG

2012_1221_103454-PC210041.JPG

写真左右上方に赤い玉が見えていますが、これは「プニョプニョピン」という画鋲。
これはウズベキスタンのテキスタイルです。とても軽いので、ふつうの画鋲でもOK。

2012_1221_103528-PC210044.JPG

テキスタイルは門外漢なのですが、これは「シルク・ベルベット・イカット」と呼ばれているようです。
シルクをベルベットのように毛羽立てる技法が「シルク・ベルベット」、「イカット」はインドネシアから伝播した文様。
もともとは(男性用?)衣装だったのですが、その端切れ。

2012_1221_103508-PC210042.JPG

この写真はある程度質感が出ています。ふわふわ〜としたテクスチャー。
すべて天然染料だと思いますが、見なれた絨毯の色ともすこしちがう。
この卵色、どんな染料を使い、どうやって出したのでしょう?
緑もエメラルドグリーン。黒っぽく見える部分は紫です。

2012_1221_103521-PC210043.JPG

そしてこのまったりとした赤!
ベシール絨毯独特の赤に、通じるニュアンスを持っているような……

* * *

フラグメントを額に入れて飾ると、ナデナデできなくなりますが見栄えはします。

2012_1221_103751-PC210048.JPG

左の額にはペルシャ絨毯のフラグメントを入れました。
正確な産地は分かりませんが、天然染料のものはやはり美しい。
薄くしなやかな質感で、パイルのみウールで、経糸横糸にはコットンが使われています。
ただしそのコットン糸の細いこと!
縦糸や横糸にコットンが使われた絨毯やキリムを何枚か持っていますが、
このフラグメントのコットンは、その中で一番細く繊細です。
コットンをベースに使うと、しっかり感が出る代わりに、しなやかさがダウンします。
でもこのフラグメントは年代も古いだけあって、しなやか〜



光が反射してみづらい写真ですが、文様のラインがとても美しい。

方眼紙の図面に沿って織られるシティ・ラグの精巧さがお好きな人は多いと思います。
でもわたしは方眼紙ではなく、経験と勘によって織られるラインの方が好き。
上手な人、下手な人、几帳面な人、アバウトな人、いろいろいますが
そのなかで、「ああ、この絨毯はいいな」「こんなすてきな絨毯を織ったのはどんな人だろう」
そんな気持ちにさせてくれるのが、My Favorite Rugなのです。

* * *

2012_1221_103109-PC210031.JPG

ここは通称「絨毯サマのおへや」(爆笑)。
昔は子ども部屋だったんですが、いまは絨毯サマがお使いになっています。

壁紙を張り替えたとき、速攻!子どもが画鋲でブスッとプロレスラーのポスターを張ってくれました。
その画鋲痕をかくすために左上のコラージュを飾ったのですが、
これだけだと寂しい感じがして、隣にバルーチのフラグメントを飾ったのが運のつき、
よっしゃ、ワタシも欧米人みたいに壁いっぱい飾るぞー!……とだんだん増えていきました。

2012_1221_103138-PC210032.JPG

バルーチのフラグメント。実物はもっと深い色です。
バルーチの右は以前にご紹介したトルクメン・ヨムートのトルバの表皮。
ここで驚愕!
これらの絨毯はすべてピンの長い画鋲で壁に固定したのですが、
そのときあらためてトルクメンの凄さ実感したのです。

なんと画鋲の針絨毯に容易に入っていかない〜!
バルーチのフラグメントには画鋲がスッと入りましたが、上のヨムートも下のテッケも
絨毯が緻密すぎて、画鋲の針さえ跳ね返してしまう!
絨毯の厚みはせいぜい2,3mmなので、パイルが厚いせいではないのです。
経糸・横糸・パイル糸が隙間なく織りこまれているためだと思います。
これって「織物」というよりは、一種の「建築物」といった方がふさわしいかもしれない。

むむ〜!といいながら無理やり絨毯に画鋲の針をねじこんで、やっと貫通。

トルクメンでもエルサリなどはゆるめの織りだし、これほど緻密な絨毯はごく一部ではあると思いますが、
まさに水も漏らさぬ高い技術が、かつて存在したのだということを思い知ったのでありました。

2012_1221_103304-PC210037.JPG

あたらしい命名・「水も漏らさぬテッケ絨毯サマ」

2012_1221_103158-PC210033.JPG

そしてこちらが「水も漏らさぬヨムート絨毯サマ」であらせられます。

2012_1221_103239-PC210036.JPG

どうよ、この勝ち誇ったようなお顔。

2012_1221_103225-PC210035.JPG

キラキラ〜、ベルベットみたいでしょ。

2012_1221_103212-PC210034.JPG
テッケさまの全体像をもう一度。

2012_1221_102958-PC210028.JPG

さて、こちらはトルクメンの「Chyrpy チルピー」と呼ばれる女性用コートのフラグメントです。
一般的なチルピーは濃紺や黒ですが、黄色は男の子を成人させた女性のものらしい。
おなじチルピーからのものと思われるフラグメントを5ピース持っていますが、これは背中の部分?
とても薄いので二つに折って額に納めました。

2012_1221_103033-PC210029.JPG

素材はシルクです。裏地はコットンで、ラジャスタンの鬼手更紗が使われていると
絨毯屋の榊さんに教えていただきました。
「お茶人なんかはむしろ裏地の方を珍重されるかもしれませんね」。
「へーっ」。
ナンニモ知らないわたしでありました。

2012_1221_103054-PC210030.JPG

黄色は写真よりも鮮やかで、赤・コチニール(?)・青・緑がいまだにこんなに輝いています。
このラインもステキ! なんて可愛いんでしょ!

額に飾ることで、目で楽しめる機会が増えました。

2012_1221_103318-PC210038.JPG

2011.08.04 Thursday

ひさびさにインテリア写真




シャーセバンのマフラッシュ・パネルはこんなふうに使っています。
和室でお布団を敷いて寝るとき、こうして枕もとにスタンドを置くんです。



絨毯でもキリムでも、白熱灯の光りをあびると、
つやつやと輝いて、それはもう綺麗なんですよ。

ついでに他のインテリア写真(?)をいくつか……



リビングには以前ご紹介したアフガン北部のエルサリ・トルクメンの茶色の絨毯。

ウールの毛羽が取れてツルツルしていることもあり、
夏でも暑いと思いません。
むしろ、ひんやりした感じと言ってもいいくらい。



観葉植物の鉢の下に、カットした絨毯を敷いています。
これもアフガン北部のものでしょうか……テッケ・トルクメン?
がっちりとした織りなので、床材の保護としても頼もしい!



マラティアのフラグメントは、スツールに無造作にかけています。
華やかなキリムなので、お部屋のポイントになります。

かたや茶色の絨毯、かたやカラフルなキリムですが、
天然染料の不思議で、かつ素晴らしいところは
色と色がケンカをせずに、しっくり調和することです。



こちらは個室です。
ヨムート・トルクメンのチュバルを壁に飾ってみました。

方法はチョーかんたん!
マンション入居時にあらかじめ打ち込まれていた絵画をかけるためのビスに、
カフェ・カーテン用のクリップ二個でひっかけただけ!



このチュバルは単品で眺めると、「なんか物足りない」感じがしていたのですが、
こうして壁にかけると、なかなかステキでしょう?

持っているキリムや絨毯は、
「もったいない」と思わずに、どんどん使ってあげようと思います。

2010.11.25 Thursday

暮らしとキリム(マラティア・ジジムのカットピース)


毎日暮らすお部屋に、お気に入りのものがあれば心もなごみますよね。
オリジナルの大判キリムはもちろん迫力があってすばらしいのだけれど、
ちょっと気のきいたスペースをつくるのに、カットピースが活躍してくれます。



トルコ・マラティア地方のジジムのカットピースです。
ペルデと呼ばれる、間仕切りに使用されていた大きなジジムのカットピースでしょうか?
(追記:ヤストゥックと呼ばれるクッションの表皮かもしれません……)
軽いキリムなので、カバーとして最適です。



ジジムの裏側はこんな感じ。
すべて天然染料だと思われます。白糸はコットン。



窓辺にかざってみました。
銀色のコーヒーポットと塩入れは、ピューター(錫と鉛などの合金)のアンティーク。
イギリスでは、陶器が普及する前はピューターの食器が使われていたそうです。



シルバーのプリンターのカバーにしたら、無機質な冷たい感じがあたたかくなりました。

机や棚などに物を置くときも、下にキリムを敷くだけでオシャレな感じになりますよ。
ぜひぜひ、カットピース・キリムを暮らしに取り入れてください。

Powered by
30days Album