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2021.07.28 Wednesday

レナード・コーエン Anthem

 

台湾のデジタル担当大臣オードリー・タンの本を読んだら

レナード・コーエンの"Anthem"という歌の歌詞が一部紹介されていた。

 

すべてのものにはヒビがある

そこから光がもれている

レナード・コーエンは弊ブログで一度取り上げたことがある。

こちら

 

音楽を聴かない日はないけれど、どうも歌詞のある曲は苦手になった。

でもレナード・コーエンは、歌詞が最大の魅力だ。

 

 

 

    Anthem         by  Leonard Cohen  

 

The birds they sang

at the break of day

"Start again",

I seem to hear them say

Don't dwell on what has passed away

Or what is yet to be

 

Ah, the wars,

they will be fought again

The holy dove,

she will be caught again

Bought and sold and bought again

The dove is never free

 

Ring the bells that still can ring

Forget your perfect offering

There is a crack, a crack in everything

That's how the light gets in (※)

 

We asked for signs,

and the signs were sent

The birth betrayed,

the marriage spent

Yeah, the widowhood

of every single government

Signs for all to see

 

I can't run no more

with that lawless crowd

While the killers in high places

say their prayers out loud

But they've summoned,

they've summoned up a thundercloud

And they're going to hear from me

 

(※)くりかえし

 

You can add up the parts,

but you won't have the sum

You can strike up the march,

on your little broken drum

 

Every heart, every heart to love will come

But like a refugee   

 

(※)くりかえし

 

 

"There is a crack, a crack in everything

That's how the light gets in"

の部分が、オードリー・タンの引用していたところである。

 

ああ、いい歌詞だなあ、と思って試みに訳してみた。

まちがっていたらごめんなさい。

 

 「聖歌」 レナード・コーエン

 

夜明けに鳥がうたった

「あたらしい一日がはじまる」と

ぼくには こう聞こえる

過ぎ去ったこと まだ起こってもいないことに こだわるなと

 

ああ また戦争がはじまる

聖なるハトは ふたたび捕えられる

買われ 売られて また買われる

自由になることはない

 

まだ鳴らすことのできる鐘を鳴らそう

「100パーセントの理想」にこだわらずに

すべてものには裂け目がある

だから光が差し込むんだ(※)

 

ぼくたちは「しるし」を求めた

「しるし」は示された

誕生は裏切られ

結婚は費やされた

そう、やもめ暮らしさ

どこの政府だっておなじ

だれにも「しるし」が見える

 

あの無法な群衆とは

ぼくは もういっしょに走れない

一方で 高いところにいる殺人者どもは

大声でお祈りを唱えつづけている

でも やつらは準備してるんだ

禍々しい雷雲をひそかに 着々と

そしてぼくは声をあげる

 

(※)くりかえし

 

きみは「部分」をつけくわえることができる

でも「全体」を支配することはできない

きみはマーチを演奏することができる

ちいさな こわれた ドラムで

 

ひとりひとり

みんなの心に愛がやどるだろう

亡命者のように、ではあるけれど

 

(※)くりかえし

 

年を重ねて身にしみる歌詞。

 

生きているとつらいこと、悲しいこともあるけれど、

さあ、また明日をむかえよう。

 

2021.06.13 Sunday

絨毯好きの掃除機コーボルト

 

ずいぶんご無沙汰していましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

コロナ禍がはじまったとき、ある程度長引くだろうなとは思ったものの、

個人的には1年ぐらいで収まるのではないかと勝手に考えていました。

 

残念ながらいまだに収束せず、

辛い思いをされておられる方がたくさんおられることを思うと、

ブログに能天気な話を書くのも気が引けていました。

 

はやくコロナが収まって、平穏な日々が戻ってくることを祈ります。

 

さて、今回は、

これまで使ってきた掃除機を来週には処分してしまうので、

掃除機へのねぎらいを込めて記事を書きます。

 

 

これまで使ってきたのが左側、今回購入したのが右側です。

ドイツのフォアベルク社は、もとはカーペット製造メーカーでしたが、

販売したカーペットのアフターケアも、ということで、

絨毯掃除に適した掃除機をつくるようになりました。

(最近、社名が「フォアベルク」から「コーボルト」に変更になったみたいです)

 

わたしが左側の「コーボルト130」を購入したのは1998年なので

絨毯にハマる前のことになります。

 

この掃除機のどこが絨毯に適しているのかというと、

電動ノズルのローラーが回転して、絨毯の奥のホコリを掻き出してくれることです。

「吸引力」に頼るというよりも、「ホコリを叩き出して」吸い取るところがポイントです。

 

知り合いが委託販売をしており、ある日、掃除のデモンストレーションにやってきました。

あらかじめ家にある掃除機できちんと掃除をしてあるのに、

この掃除機をつかうと、驚くほどホコリがごっそり取れたのです。

 

ところが性能の良さに衝撃を受けて購入したものの、

本体が3.9Kg、電動ノズルが1.9Kgもあり、使うとき、むっちゃ重いのです!

 

「ついウッカリ立派な掃除機買っちゃったけど、使いきれないわ〜」

という感じで、それまで使っていた日本製の掃除機を使いつづける日々がつづきました。

 

その後絨毯にハマったおかげで、部屋に敷いてある絨毯の掃除には威力を発揮してくれました。

あ、でも、コレクション用の絨毯ではありません!

古い部族絨毯は一般的に薄く、織りも繊細であるため、掃除機でギュンギュンやったら一発で破壊されますので、

今回の話は、打ち込みのしっかりした新しめの絨毯に限ります!

 

性能は良いものの、やはり重いため、なかなか掃除機に手が伸びず、

普段は「なんとかワイパー」と雑巾でゴマカし、コーボルトは補助的に使う存在になっていました。

.....

なんだかんだで20年以上経ちましたが

さすがドイツというべきか、

修理や消耗品など大昔の商品のアフターケアを今だにしてもらえます。

日本では家電さえ「使い捨て」が当たり前になってしまいましたが、

この点、ドイツは素晴らしいと思います。

 

* * *

 

それでもさすがに掃除機のあちこちが傷んできて、買い替えを考えるようになりました。

「もう年取ってきたから、こんな重い掃除機はつかえんわー!」(笑)

 

いまはコードレスが主流になってきていて、性能もアップしているようす。

買い換えるならやっぱり軽いのがいいー、と思っていろいろチェックしていたのですが、

コレ!という製品が見つからずにいたところ、

数年前にモデルチェンジした「コーボルトVK200」のデザインや色、

清潔感があるたたずまいに「あら〜!」と惹かれてしまいました。

 

ネックになる重さは、本体3.2Kg、電動ノズルが1.8Kgで、合計5Kg。

軽くなったのはわずか800gなのですが、

「筋トレもつづけて多少の重いものなら持てるし、やっぱり絨毯キレイにしたい!」

と、思い切って購入!

 

いざ使ってみると、重心などで工夫がされているのか、以前のものよりずっと軽く感じました。

 

おまけに新しいノズルは自動で床の素材をキャッチしてモードが切り替わります。

これまで電動ノズルはカーペット向きで、フローリングや畳は別のノズルにつけかえる必要があったので

「進化してる〜!」と感激しました。

 

サーっと部屋を掃除してみて、ストレスなしに気持ちがいい!

これなら「なんとかワイパー」に頼らずに、しっかりお掃除できそうです。

 

......

(と、ここまで書いてきて、「アンタ、お金もらって宣伝してるの?」と思われそうですが

そんなことは一切ございません!

純粋に、商品に感激して書いております、、、)

 

* * *

 

 

ところが新機種で残念なことがひとつ。

 

前は電動ノズルのローラーを付け替えることによって、

「コボサン」というドライクリーニング洗剤をつかい

自分で絨毯クリーニングができていたのですが、

新しい機種はその機能がなくなっているようなのです。

 

 

回数は少なかったけれど、ウチに敷いてある絨毯をこのようにクリーニングしてきました。

 

「紙パックも使い残しがあるし、

この際、敷いてある絨毯をぜんぶクリーニングしよう!」と思って

先週、大仕事にのぞみました。

 

リビングの2✖️2.5mのアフガニスタン絨毯、

筋トレルームの2✖️3mのギャッベ、

をはじめとして、総計15平米ほどの絨毯にあらかじめ掃除機をかけ、

「コボサン」を振りかけてローラーで絨毯に叩き込み、

乾いたら掃除機で「コボサン」を吸い取り、、、

あー、めっちゃ疲れました!

 

ひさびさの大仕事!!

 

ところが写真撮ってないんですよ、、、

もう、汗はダラダラ、身体はヘトヘトで、

写真を撮る余裕がなかったのです、、、

 

* * *

 

でも、やはり綺麗になりました!

なんというか、生成りの部分はクリアになり、色糸が鮮明に濃くなったような気がします。

 

ありがとう、コーボルト130!

最後にいい仕事してくれました

 

* * *

 

ドイツ製品で感動したことがもうひとつあります。

 

旧機種も新機種も電動ノズルのジョイント部分が同じなので、

古い電動ノズルを新しい本体に装着できること。

古い物を新しい物に組み合わせて使えるようにする発想は、

大量生産、大量消費、大量廃棄のあり方に、一石を投じてくれますね。

 

そんな大きな話ではなくっても、

今後も「コボサン」を使った絨毯クリーニングができる!

それが、わたしにはうれしいです。

 

 

 

2020.06.12 Friday

4ヶ月ぶりのお江戸 オラファー・エリアソン

 

なんだか最近鬱っぽいのか、気力が湧かない。

でも一応、緊急事態宣言が解除されて、このまま引きこもっているのもよくないと思って

6月9日に東京都現代美術館に行ってきた。

 

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「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」

本来の開催がちょうど緊急事態宣言の時期と重なっていたのだが、

会期を仕切り直して、無事開催の運びとなった。

 

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「太陽の中心への探査」

 

写真が下手すぎて恐縮だが、実物はずっときれい。

屋上のソーラー発電からのエネルギーでゆっくりと回転している。

 

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「ときに川は橋となる」

水が張られた大きなシャーレに12のスポットライトが当たり、

水面が揺れると、上部の光がさざなみのように流動する。

 

 

「おそれている?」

個人的にはこの作品がいちばん好きかも。

 

大きさの異なる3枚のガラス板には特定の波長の光を反射し、

補色の光を通過させる特殊な加工が施されているそうだ。

コンテンポラリーアートは、アーティストだけでなく、

制作を支えるスタッフがいて成り立つものも多い。

 

* * *

 

この展覧会は、休館中に放送された「日曜美術館」の特集番組を見て、

あらかじめ展覧会カタログも取り寄せていた。

 

実際に作品と対面しなくてはわからないことがたくさんあり、いろんなことを考えさせられた。

自然環境、人、社会、文化。

 

「あなたの移ろう氷河期の形態学」や「クリティカルゾーンの記憶」などは、

彼がある種の”シャーマン”になって、「自然」に作品をつくらせているのかな、と思ったり

かと思うと、上記の「太陽の中心への探査」「おそれている?」など

最新のテクノロジーを駆使して、サイエンス・スタッフなしにはありえなかった作品もある。

 

コンセプチュアルアートの要素も強いように感じたが、

光や水のゆらぎ、はかなさ、といったやわらかな感性も同居していて、

環境問題を考えさせる硬派な部分をもちながら、

それが全然押しつけがましくないのである。

 

9月27日まで開催予定なので、興味のある方はどうぞ。

 

* * *

 

同時開催されていた「いまーかつて 複数のパースペクティブ」という

最近寄贈された作品が中心のMOTコレクションも見た。

 

鶴岡政男「重い手」は、現代美術館がまだ上野にあったときに見たことを思い出した。

赤瀬川原平とか、あのへんの世代の人たちの作品は、

「新しい時代の新しい芸術(”アート”じゃなくて!)」を手探りする生々しさがあったなあ、、、

 

そして彼らよりさらに古い「近代美術」に入りそうな作品も展示されていて、

戦時中〜1960年ごろまでのものが、個人的には興味深かった。

 

紙に木炭で描かれたスケッチの連作、佐藤輝雄「地下道の眠り」。

敗戦直後、家を失って上野の地下道で眠らざるを得なかった人びと。

 

顔だけを浮かび上がらせて描いた作品もあれば、

ゴヤの「黒い絵」を彷彿させる、重層的な構成の作品もあり、

なにより、画家はこの人たちと直接対峙して描いたことが、なまなましく伝わってきた。

 

やがて時代が移り、地下道には「金目当ての乞食(佐藤談)」しかいなくなって描くのをやめたという。

 

いまから70年前の日本の姿だ。

 

IMG_1322.jpg

 

佐藤作品はカメラ不可だったが、これは撮影OKだった。

わたしが子どものころ、こんな感じの女性、いた〜

 

鈴木賢二「母と子」(木版画) 1961年

 

彫刻からスタートしたせいか、木版画にも彫刻的な技術が生かされているようだ。

銅版画と見間違うような細い線は、版木に用いられた合板の木目を利用したものという。

 

鈴木は戦後、故郷の北関東を拠点に「版画運動」を展開した。

中国の魯迅の版画運動に触発されて、

「働く人すべてに行きわたらせる予定で」版画雑誌『刻画』を刊行し、

様々な人が働く職場で作品を展示公開する「移動展」なども開催した。

 

「地下道の眠り」といい、鈴木賢二の版画運動といい、

彼らが生きた「時代」を強く感じた。

 

オラファー・エリアソンも「いま」という時代のアーティストだし、

佐藤も、鈴木も、敗戦直後やそのときどきの、「いま」という時代の芸術家だった。

 

泥くさく、しかし生命力に満ちている、力強い作品に出会えて、よかった。

 

 

帰宅して、本棚から一冊の本を取り出した。

町田市立国際版画美術館・山梨県立美術館発行の『一九三〇年代 上海 魯迅』(1994年)

 

魯迅は1930年代に上海のドイツ書店でケーテ・コルヴィッツの版画集に出会い、

とりわけ「犠牲」という母親が我が子を差し出す作品に衝撃を受けて

「新しい木刻運動」を展開していった。

 

鈴木賢二は1946年に魯迅の版画運動を知り、

日本という風土で、みずからの版画運動を展開していった。

 

コルヴィッツから魯迅へ、魯迅から鈴木賢二へ。

 

時代が動くなかで、受けつがれていくものがある。

 

「時代」について、いろいろ考えさせられた1日だった。

 

 

 

 

2020.05.01 Friday

里山さんぽ(動画アップしました)

 

絨毯と関係のない記事がつづいてすみません。

 

頭の上にフタをされているような自粛の日々がつづいていますが、

このところお天気つづきですね。

 

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自宅から5分も歩けば里山ゾーンに入れる近道を見つけました。

この写真は帰り道から撮ったもので、来るときには上の方から下りてきます。

すり鉢状になった「谷地」と呼ばれる地形です。

 

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山藤の花が咲いています。

丹精込めて育てられた藤の花もよいですが、

自然に咲く花に出会ったときの驚きーー

 

レイチェル・カーソンの "The Sense of Wonder" を読み返しました。

新たな感染症のパンデミックは、自然からの警告かもしれません。

 

 

これはどこの山の中? と思われるかもしれませんが

田んぼエリアをとりかこむ林に入って100メートルほどのところ。

 

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この道を登りきると、向こう側にニュータウン地区のビルが見えます。

 

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田おこしがされ、水が張られ、田植えを待つばかり。

田んぼに空の雲が映っています。

 

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こちらは田植え完了〜!

 

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こういう風景を見るとホッとします。

 

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この道をすすむと行き止まりになるのですが、その手前に蓮池があって、

なぜか木彫りのカモさんが二羽横たわっています、、、

 

 

一方で、もう田植えがされなくなった田んぼもあり、

ウグイスが美しい声で鳴いていました。

 

既存の動画はこれまでもブログにアップしてきたのですが、

自分で撮った動画ははじめてです。

ジャーン!

 

それではお聴きくださいーー「今は昔、田んぼのアリア」

 

* * *

 

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ーどうかふたたびみんなに平穏な日々が戻ってきますようにー

 

 

 

2020.04.10 Friday

こんなときだからこそ

コーカサスの平織りについて書きはじめましたが

新型コロナで世の中が大変になり、毎日が落ち着きません。

 

健康面での被害と同時に、社会が麻痺状態に近くなってきていて、

本当に、今回は「百年に一度」かそれ以上の災害になるのではないかと心配です。

 

私などは、自粛していればそれで済むのですが、

お仕事をされている方、子育て中の方、介護が必要な方をお世話されている方など、

毎日毎日が本当に大変だと思います。

 

そしてなによりも医療従事者の方々が、

厳しい状況のなかで頑張っていらっしゃること、

もう、なんて言ってよいかわからないのですが、

とにかく、感謝の気持ちと、

医療従事者を支えるために、みんなが応援しなくてはいけないと思っています。

 

そして、こんなときだからこそ、

気分をできるだけ明るく、前向きにすることって大事ですよね。

 

最近久しぶりにスマホでツイッターを見ることが多くなりました。

 

チェリストのヨーヨー・マさんの呼びかけではじまった"Songs of Comfort"、

新型コロナに負けないようにと、世界中の音楽家が音楽を提供してくれています。

 

https://twitter.com/hashtag/SongsOfComfort?

 

こちらはBurtJapanのツイート、

サン・サーンス「動物の謝肉祭」から

 

https://twitter.com/brutjapan/status/1246402219005657088

 

そして、こんなときこそお気に入りの絨毯やキリムをあらためて愛でてみませんか?

 

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シスタン地方のバルーチのバーリシト

 

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手持ちのバーリシトのなかでも、ついこれを手に取ってしまいます。

 

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なんといってもこの落ち着いた色合いが好き!

 

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柔らかく、それでいてコシのあるウール

 

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セルベッジなんかは擦り切れてクタクタなんですが、、、

 

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そこがまた愛しいんですよね〜

 

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キリムエンドの手紡ぎ糸を見ているだけで、なんだかホッとします。

 

つらいことがあっても、独りじゃないよ。

 

いっしょに、がんばりましょう!

 

 

2020.04.02 Thursday

山中伸弥教授の新型コロナへの提言

 

号外です。

山中伸弥教授が新型コロナの感染拡大について

たいへんな危機感を持って提言をされています。

一人でも多くの方に知っていただきたくて投稿しました。

 

本日4月2日午後のANNニュースより

 

 

山中伸弥教授による5つの提言

提言1 今すぐ強力な対策を開始する

ウイルスの特性や世界の状況を調べれば調べるほど、新型ウイルスが日本にだけ優しくしてくれる理由を見つけることが出来ません。検査数が世界の中でも特異的に少ないことを考えると、感染者の急増はすでに始まっていると考えるべきです。対策は先手必勝です。中国は都市封鎖をはじめとする強硬な対策をとりましたが、第1波の収束に2か月を要しました。アメリカの予想では、厳密な自宅待機、一斉休校、非必須の経済活動停止、厳格な旅行出張制限を続けたとして、第1波の収束に3か月かかると予測しています。
わが国でも、特に東京や大阪など大都市では、強力な対策を今すぐに始めるべきです。

提言2 感染者の症状に応じた受入れ体制の整備

無症状や軽症の感染者専用施設の設置を
・省令等により、無症状や軽症の感染者は、病院でなく専用施設で経過観察できるようにする
・予約が激減しているホテルや企業の宿泊付き研修施設を活用
・ジムなども利用可能としストレス軽減
・管理業務は、感染しても重症化リスクの低い方に十分な感染防御の上でお願いする
・無症状者の自治的活動や、感染後に回復した方の活用も検討
・医師が常駐し、急激な重症化に備える
・風評被害の対策を国と自治体がしっかり行う重症者、重篤者に対する医療体制の充実
・感染病床の増床
・人工呼吸器の増産、自治体をこえた柔軟な利用
・ローテンションなど、医療従事者の過重労働の軽減
・医療機関による役割分担体制の整備
・医療従事者の感染症対策に関する教育
・緊急性の低い、他疾患に対する処置や手術の延期

提言3 徹底的な検査(提言2の実行が前提)

これまでわが国は、無症状や軽症の感染者の急増による医療崩壊を恐れ、PCR検査を限定的にしか行ってきませんでした。しかし、提言2が実行されれば、その心配は回避できます。また、このままでは医療感染者への2次感染が急増し、医療崩壊がかえって加速されます。自分が感染していることに気づかないと、家族や他の人への2次感染のリスクが高まります。また感染者数を過小評価すると、厳格な対策への協力を得ることが難しくなります。ドライブスルー検査などでPCR検査体制を拡充し、今の10倍、20倍の検査体制を大至急作るべきです。
中国、韓国、イタリヤ、アメリカで出来て、日本で出来ない理由はありません。

提言4 国民への協力要請と適切な補償

短期間の自粛要請を繰り返すと、国民は疲弊します。厳格な対応をとっても、中国では第1波の収束に2か月を要しました。アメリアでは3か月と予測しています。第1波が収束しても、対策を緩めると第2波が懸念されます。対策は、ワクチンや治療薬が開発され、十分量が供給されるまで続けなければなりません。数か月から1年にわたる長期休業の間、事業主に対しての補償、従業員に対しての給与の支払いや再開時の雇用の保証を、国と自治体が行う必要があります。
国民に対して長期戦への対応協力を要請するべきです。休業等への補償、給与や雇用の保証が必須です。

提言5 ワクチンと治療薬の開発に集中投資を

ワクチンの開発には1年は要する見込みです。アビガン等の既存薬が期待されていますが、副作用も心配されます。新型コロナウイルスの特性に応じた治療薬の開発が緊急の課題です。アメリカ等でワクチンや治療薬が開発されても、日本への供給は遅れたり、高額になる可能性もあります。産官学が協力し、国産のワクチンと治療薬の開発に全力で取り組むべきです。

 

2020.03.21 Saturday

一年はつづく「長いマラソン」のために

 

ぷぎー地方でも桜が咲きはじめましたが、みなさまいかがお過ごしですか?

 

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山中伸弥さんが "covid19-yamanaka.com" というサイトを開設され、

「新型コロナウイルスとの闘いは短距離走ではなくマラソンです。

1年は続く可能性のある長いマラソンです」と冒頭にありました。

 

「一人一人が、それぞれの家庭や仕事の状況に応じたペースで走り続ける必要があります。

国民の賢い判断が求められています」

とても参考になるサイトですので、検索して読んでいただけるとうれしいです。

 

* * *

 

 

東京都美術館で開かれていた「ハマスホイとデンマーク絵画」に行きたかったのですが

「上野はちょっとマズイかもしれない」

「もうすこし様子を見てから出かけよう」

と思っていたら、あれよあれよという間に開催途中で閉幕してしまいました、、、

 

これは観たかったなあ〜(泣)

 

 

「観たいものを観なかった後悔」もイヤなもので、

6月20日に予定されている友枝雄人さんの公演チケット

きのう発売開始だったので、即購入しました。

 

友枝真也さんの3月7日のツイート

ここ何週間か色々ざわつく感情をたくさん経験したけど、

卓球の張本君が気分が落ち込もうとどうあろうと練習しなければ上手くはならない、

だから練習だけはやめない、みたいなことを言っていたので、今日も稽古だけはしました。

 

なんだかジーンとしてしまいました。

 

* * *

 

さて!

 

わたしの通っているジムは、3月2日からスタジオレッスンが中止になり

16日から人数制限で再開されたのですが、

いろいろ検討した結果、いったんジムを退会しました。

新型コロナが終息したら、再入会するつもりです。

 

体力が全然なかったわたしですが、ジムのおかげでずいぶん改善し

何よりも身体を動かす楽しさを味わえるようになったので、

ジムのスタッフのみなさんや会員の方々には心から感謝しています。

再入会のその日まで、おうちで筋トレ頑張ろうと思います。

 

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ジムに行かなくなってから、最初は自重筋トレをしていたのですが

やはり負荷が軽すぎて、まずはダンベルを買いました。

 

重りを付け替えられるものも良いかなと迷ったのですが

汎用性の高い3キロにしました。

 

あとは体幹トレーニングで使っていたゴムチューブ。

 

ボディパンプのバックナンバーを流しながら、ダンベル上げ下げしていたのですが、

3キロだとスクワットには物足りない〜!

やっぱりバーベル欲しいよ〜!

と思っていたら、

「入荷未定」だった女性にもイイ感じのバーベルが入荷していたので、即ゲット!

 

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バーが2.5キロ、重りが1.25キロ✖️2、2.5キロ✖️2、5キロ✖️2に留め金がついています。

7千円ちょっとなのに、しっかりした作りです。

 

ベンチ台は小さめだけれど、やっぱり必要〜

 

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留め金が止めにくいけれど、はずれたら大変なので止めにくいぐらいでちょうど良いのかも。

 

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これは以前から持っていた道具。

筋肉のコリをほぐしたり、ストレッチに使います。

 

さあ、あとはスケジュール通りにやるだけだ〜!

 

 

4月から始まるボディパンプ113番。

すぐに動画削除されるはずだけれど、いまなら見られます。

 

ジムに再入会できるまで、バックナンバーで頑張ります〜

それでは〜!

 

 

 

 

 

2020.03.12 Thursday

ストレス溜めないように〜 2

 

心ざわつく日々がつづいていますが、いかがお過ごしですか?

いろいろな面で困っておられる方が多いと思います。

 

きのうは東日本大震災から9年にあたり、

ふだんはあまりテレビを見ない私も、特集番組を見ていました。

他にも、気候変動の影響による大きな台風や、

いつ起こるかわからない大地震など、

重苦しい雰囲気の世の中になっています。

 

そんなとき、お気楽に絨毯のことばかり書いているのも気がひけますが、

せめて自分の気持ちだけでも明るく保っていきたいと思います。

 

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いつもはあまり子どもたちを見かけない公園も、

学校が休みなので賑わっています。

 

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前回ご紹介した梅の木は、一昨日の雨風で花がほどんど散ってしまいましたが

そばに寄ると、梅の香りが残っていました。

 

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「しぼめる花の 色なうて匂ひ」(井筒)

 

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田植えにむけて耕された土からは春の香りが、、、

 

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いまでも農作業に使われているらしい小屋にも梅の花

 

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春は着実に来ています

 

* * *

 

気分転換にバッグフェイスを洗いました。

 

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南西ペルシアの遊牧民のバッグフェイスの裏側に

お日さまがあたってキラキラ〜

 

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ブログに何度も載せているお気に入りのバルーチタイプ

とっても綺麗になりました〜

 

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かなりアバウトな「蛸唐草紋様」と色合いがたまりません!

 

次回からはコーカサスの記事に戻ります〜

 

2020.03.04 Wednesday

ストレス溜めないように〜

 

番外編です。

きのうは野菜を買おうと思って、スーパーの「火曜市」に出かけた。

いつもは朝早めに行くのだが、うっかりしていて11時ごろになってしまった。

スーパーに着くと、いつもより人が多いなあとは思ったが、

5分ほどで品物をチョイスして、レジに並ぶと長蛇の列!

 

「失敗したー!」とは思ったが、

セキセイインコのピーちゃんの好きなチンゲンサイを買わねばならなかったので列に並んだ。

多くの人がトイレットペーパーなど紙類のほか、乾麺など今ぞとばかり買い込んでいて、

持って帰れる目一杯を購入するものだから、レジが進まないのなんの、、、

 

レジに並ぶこと30分以上!

これって「換気の悪い室内で、不特定多数が長時間集まる」パターンなんじゃない?!

 

待っている間、免疫力ダダ下がり〜だったが、

レジの女性が「いらっしゃいませ〜! 大変お待たせいたしました!」と元気に接客されていた。

ちょっと感動して「こんなときに明るく対応してくださって、励まされます」と言うと、

彼女もなんか「うるっ」としたみたいだった。

 

* * *

 

こんなときは、ストレスを溜めないように自分の気持ちをコントロールしたほうがいい。

かといって、今の時期にジムでストレス発散というわけにはいかない。

 

新型コロナウイルスがスポーツジムで広がる例が報道されて、

先週火曜日を最後に、通うのを休止している。

今回やっかいなのは、症状が出ていないのに人に感染させる可能性があるということと、

おそらく自分の住んでいる地域にも潜在的に感染者がいるだろうということだ。

 

ということで、ひさびさに近所の里山を散歩することにした。

 

 

以前にも写真をアップしたお気に入りの場所。

ほとんど人の手がかかっていないのに、毎年ちゃんと咲いてくれる。

 

最初にこの梅の花が咲いているのを見つけたときは感激した。

「あら、あなたたち、そこにいたのね」

 

 

こちらはさらに老木で、枝も伸び放題。

「白」というよりも「いぶし銀」のような味わいのある色で、

老木ならではの風情がある。

 

梅も桜も、最近は老木の花にこころ惹かれる。

 

* * *

 

そういえば「老木(おいき)の花」という白洲正子さんの随筆があり、

能の名手であった故友枝喜久夫さんの芸について書かれている。

 

わたしがお能に興味を持ったのは、友枝喜久夫さんの「弱法師」のDVDがきっかけで、

そのお孫さんにあたる友枝真也さんの「天鼓」を1月に拝見した。

 

 

面白や 時もげに。

秋風楽なれや 松の声。

柳葉を払って 月も涼しく 星も相逢ふ空なれや。

烏鵲(うしゃく)の橋のもとに。

紅葉を敷き。

二星(じせい)の館の前に風。

冷やかに 夜も更けて。

夜半楽にも はやなりぬ。

人間の 水は南。

星は北に 拱(たんだ)くの。

天の海づら 雲の波 立ち添ふや 漏水の堤の。

月に嘯き 水に戯れ 波を穿ち 袖をかへすや。

夜遊舞楽も 時去りて。

五更の一点 鐘も鳴り。

烏は八声の 仄仄と。

夜も明け白む 時の鼓。

数は六つの衢(ちまた)の声に。

また打ち寄りて。

現か夢か。

又打ち寄りて 現か夢 幻とこそ なりにけれ。

 

(「天鼓」詞章終曲部より)

 

狭い経験のなかでは、これまででもっとも感銘を受けた舞台だった。

例えていえば、「極上の詩」のような、ある種の高みに連れて行ってくれるようなもの。

なにか書きたいと思いつつも、あまりにも初心者なので、書けないでいる。

 

でも、夢のような舞台は、ずっと心に残り、

ときどき脳裏によみがえってくる。

いつか書ければなあ、と思う。

 

詩人の長田弘だったか、「年取って必要なものは散歩と詩である」と言っていた。

人によっては「ハア?」かもしれないが、わたしはかなり共感した。

幻想といえばそれまでだけれど、

トイレットペーパーが棚に無くなる現実を見ていると、

「必要なものは散歩と詩である」と嘯いているほうが精神衛生上よいと思う。

 

散歩の"my favorite" は、里山で、

詩の"my favorite" は、たぶんお能のなかに見つけられそうだ。

 

なーんちゃって。

 

2020.01.05 Sunday

オマケ いつかはダンスを

 

さきほど新年のご挨拶をしましたが、

「絨毯好き」のぷぎーじゃなくて、「筋トレばーば」のぷぎーによる記事です。

 

昨日は通っているジムで、ボディパンプの新曲発表会でした。

レスミルズは3ヶ月に一度曲が変わり、エクササイズのコリオも少し変わるのです。

 

ボディパンプ112番、曲がむちゃくちゃ好みです〜

 

「胸」を鍛えるパートには、「ボヘミアンラプソディ」の大ヒットを受けてか

Queenの「Killer Queen」が流れますし、

その他もP!nkという歌手の「Hustle」など、ノリノリで筋トレができるのですが、

新曲の動画を見ていて、上野あたりで撮影した「SO CLOSE」、

男の子と女の子がダンスするシーンに、ばーばは感じ入りました。

 

 

あー、能楽もいいし、バッハもいいけど、こういうのもいいなあ〜

 

スタジオプログラムにも、けっこうダンスがあるんですよ。

でも体幹がしっかりしてないと、ダンスってきちんと踊れないんだよね。

 

今年も基礎体力づくりを頑張って、

いつかはダンスが踊れるといいな〜

 

興味のない方、申し訳有りません、、、

 

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