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2013.06.14 Friday

ケルマンの小さなラグ


私が持っている絨毯はほとんどがトライバルラグですが、これは村で織られたと思われる絨毯です。
中央にメダリオンがある「ペルシャ絨毯」っぽいデザイン。
産地はケルマンということで、代金は75ドル、送料合わせて一万円ちょっとでした。

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写真下側に写っているように縁が全体に擦り切れていて、フィールドもすり減っています。
右と左の幅もすこしちがっているので、特に良い絨毯というほどではありません。

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それでもこの絨毯が欲しくなったのは、モティーフのラインがのびのびしていて可愛かったから。

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裏側です。デプレスが効いた織りなので、耐久性があります。
濃い緑などはケミカルかもしれませんが、水色やピンクなどほとんどの色が天然染料みたい。
マゼンタ色はコチニールでしょうか? 

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ケルマン絨毯は花模様が多いようですが、
このピースはお花も葉っぱも生き生きとして、見ているうちに心がなごんできます。
コーナーに使われている水色がとても好き。でも反対側は水色じゃなくてオフホワイトです。
このへんのユルさが、工房ではなく、個人の家で織られたものの面白さでもあります。



ほら、反対側には水色が使われていません。

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これを織った人は、きっと心のやさしい人なんだろうなあ……という気がしませんか?
なんだか、ほわっとしてる。

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パイルがすり減っている左側の部分、結び目が表面に現れていて、そこがキラキラ光ります。
パイルがなくなった絨毯をじっと眺めるようになったら、すでにオタクへの道に足を踏み入れた証拠です。

<番外編>

自分が絨毯の世界に没入してしまうと、しばしばヘンな妄想が……

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勝手にストーリーとかこしらえて、あらぬ妄想にふけるのです。
この絨毯はお花たちがキャラクターに見えてきました。
お花のボスが子分たちを連れてどこかに行こうとしています。

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リーダーを先頭に、いさましく出かけるお花たち……
「ボ♪、ボ♪、ボクらは少年探偵団!」

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こっちは、「世界の中心で愛を叫ぶ」お花たち。
「○○○〜!(←各人でご自由にお入れください) 愛してるよ〜!」

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「お花の歌舞伎座」を上から見たところ。
黄色……見栄を切る花形役者
青……それを引き立てる役者
緑……着飾った贔屓客ゾーン

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お花の幼稚園。右側がセンセイ、その左が子どもたち。
「かごめかごめ♪」を踊っているところ。古っ!

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さっきも出た同じモチーフですが(上下逆にしただけという意見も……)、また別のイメージが湧いてきました。
「“かごめかごめ”なんか、ガキっぽくてやっていられるかっ!」ってんで、幼稚園から脱走するグループ。
悪ガキは約1名で、あとは「ママにしかられる〜」と心配な、おとなしい子たち。

……

とまあ、絨毯を見ながらいろいろ想像するのも自分では楽しいのですが、
絨毯に見入っているトコロ、人に見られたら絶対ヘンだと思うでしょうね。(^_^;)

コメント
ヘンです!でもわかる!ああ、同士よ!(ああ、どうしよ=笑)
このくらいの妄想的想像力なくして、ラグファンなんかやってられまっしぇん!!そうです、ラグワールドは、分類だけとちゃうのよ〜〜幼稚園から死にそーなジジイまで、ずずずーーィ!ッとお楽しみいただける、幅と奥行きのある楽しいワールドなんだもん。
かわいらしいケルマンですね!!
(by 幼稚園中退歴の私)
  • April
  • 2013.06.15 Saturday 15:22
ああ同志!「自らかえりみてなおくんば、千万人と雖も吾往かん」です。(笑)
愛着が湧くラグって、心を開ける友達みたいなものだと思うんです。
『骨董裏おもて』でも、心から骨董を愛したある方が、中風の病で伏せられてからも、お気に入りの骨董を不自由な手で撫でながら目を輝かせていた、という逸話が紹介されていました。
一人でも多くの人がお気に入りのラグに出会ってほしいです。こんなイイ物と仲良くならないのはもったいない!
このラグに住んでる「悪ガキ」って、Aprilさんのことだったんですね!
  • ぷぎー
  • 2013.06.15 Saturday 18:18
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