絨毯展はじまりました〜!
本日9月25日から、絨毯展がはじまりました〜!
千葉市若葉区都賀3−24−8 都賀プラザ2階
「ギャラリーオアシス」(JR総武線「都賀駅」東口より徒歩2分)
tel 043-309-8353
うれしいことに新聞折込の地域新聞「あさひふれんど千葉」が、写真入りで紹介してくれました。
東京新聞の千葉版にも‥‥
やはり写真入りで取り上げてくださって、感謝です〜〜!
* * *
ということで、昨日は絨毯の展示作業をしました。
(日曜は本来お休みなのですが、スタッフの方が休日出勤してくださって助かりました〜)
都賀駅東口から左手の通路を歩いてきて、この看板が目印です。
一階は「中国小麦粉料理専門店 恵泉」さん、
向かって左手に階段があります。
階段を上がってギャラリー入口です。
昨日はお休みだったので照明がついていません。
大きめの絨毯の展示方法は結局、カーテンの芯地を縫いつけて絨毯との間に丸棒を通す方法にしました。
* * *
こういう作業は実際にやってみないとわからない部分があるので
「うまくいくかな〜?」とドキドキでしたが、
スタッフの皆様のおかげで、絨毯を無事展示することができました〜〜!
オープン前の状態で什器などが置かれていますが、
展示内容をご紹介します〜♪
エントランス周辺には、トルコのレイハンル。
真ん中のインディゴ部分のアブラッシュ(色の濃淡)が美しいです。
レイハンルキリムはどうやら、部族色が強い作風から、徐々に「商品化」の傾向を強めていったのではないか、
と個人的には推察していますが、このピースは部族の作風が比較的残っているように思います。
ギャラリーのなかを進むと、ティムリーのメインカーペットと
トルコのコンヤのキリム。
「羊の角」のモチーフが力強く、トルコ遊牧民の生命力を感じさせるピースだと思います。
今回の展示品を選ぶにあたって考えたのは、「遊牧民の力強さ」です。
私の集めたものには「定住した村人」が織ったものも多いのですが、
それらは今回、出品していません。
キリムも「華やかでキレイね〜!」というピースよりも
厳しくも美しい自然環境の中での伝統的な遊牧民の暮らしが残っている印象のピースを選びました。
前回もご紹介しましたが、右手はトルコ西部ベルガマ周辺の絨毯、
左手はトルクメンのエンシとチュバル表皮。
そしてなんと!
床には3枚の絨毯が敷かれています。
靴を脱いで、絨毯の踏みごこちを体験してみてください。
右から左へ、トルコ東部の寝具、トルコ東部の絨毯、アフガントルクメンの絨毯です。
いや〜、太っ腹〜〜!
(自画自賛) )
左側は50年未満のオールド絨毯ですが、真ん中と右側の絨毯はアンティークです。
アンティーク絨毯を踏ませてくれる展示会なんて、ここだけでっせ!
(自画自賛) )
絨毯好きなら、来ないと後悔しますよ〜〜!
(自己宣伝&脅迫) )
後ろを振り向くと、収納袋コーナーです。
オリジナルの原型をとどめているマフラッシュ、チュワル、ヘイベは数点で
他は裏が取り去られた表皮(バッグフェイス)ですが、
トルコ、イラン、アフガニスタン、アゼルバイジャンといった地域や部族の違いを見つけてください。
左手にはプレイヤーラグ(祈祷用絨毯)2点。
左側はトルコ東部、右側はホラサン地方のバルーチのもの。
奥はダイレクトメールの写真に使ったカシュガイ族の「幸福の絨毯」です。
昨日もギャラリーの人に訊かれたんですが、
「幸福の絨毯」という名前は私が勝手につけた名前ですので悪しからず。
左側はハムセ連合「母と子どものボテ」、
これは私が勝手につけた名前ではなく、欧米の絨毯マニアたちが遊び心でつけた名前で、
ちゃんとした絨毯の本にも載っている名前です。
右側はカシュガイ族の3メダリオン・デザイン。
七面鳥のような赤い文様は、カシュガイ族固有のモチーフです。
* * *
大体こんな感じですが、絨毯やキリムはやはり実物を見ないとわからない部分がたくさんあります。
入場無料ですので、どうぞいらしてください。(10月21日まで)
なおギャラリーの下(一階)にある中国料理「恵泉」さんは
お料理がとても美味しいのは言うまでもありませんが、
スタッフの皆さんのホスピタリティーが素晴らしいんです!
「いらっしゃいませ!」と迎えてくれるホール担当の方の笑顔のやわらかさ、
お料理を運んでテーブルにすっと置いてくださる手の動き。
厨房で働かれている方たちのきびきびした動き、イキイキ感。
上っ面だけの「おもてなし〜」ではない、
本当のもてなしが「恵泉」さんにはあります。
あと、ギャラリーでは自社焙煎のコーヒーと自家製ケーキがいただけます。(有料)
心を込めて淹れてくれる香り高いコーヒーをぜひ味わってください。
お待ちしています〜♪
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- ぷぎー様…いよいよ『絨毯展〜遊牧民の美意識と誇り〜田井みずコレクション』が始まりましたね。ブログで9月26日と10月14日の2日間、ぷぎーさんのギャラリートークが予定されているというので本日馳せ参じました。インドの笛バンスリー奏者でいらっしゃる寺原太郎さんがナビゲーターをなさっている「世界音楽紀行」のライブ会場が今回は絨毯・キリムの世界に大変身していました。階段を上がってギャラリーオアシスに入りますと、レイハンルが我々を出迎えてくれていました。早速握手ならぬ撫でさせてもらうと、その薄さにびっくり。すでに会場には多くの方々がおいでになっていました。10時半にギャラリートークがスタートしました。ギャラリーの責任者の杉浦恵さんの挨拶から始まりましたが、このブログの写真にもあるように、杉浦さんをはじめギャラリーのスタッフのみなさんが飾りつけに協力されたそうですが、みなさん楽しんでなさっていることが手に取るようにわかりました。ぷぎーさんのお話も滑らかに進み、参加された多くの方々がその一言一言にうなづいていました。それにしてもぶぎーさんはこれだけのお宝を惜しげもなく展示してくださるだけではなく、「みなさん、どうぞご自由に絨毯・キリムを撫でてこれらを丹精込めてつくった遊牧民の方々と対話をしてください」とのこと。あっという間の1時間のギャラリートークでした。終了後も多くのみなさんがぶぎーさんに質問をし、満足げにお帰りになりました。他でもいろいろ絨毯展を見たことがありますが、どこも圧倒されるような大きな作品が展示されることが多く、なかなか近寄りがたい気がしますが、今回は展示会場の雰囲気といい、展示のしかたといい、とてもリラックスして作品と対峙できました。さらにぷぎーさんのお宝をこんなにまじかに拝見し、さらに撫でさせていただき、絨毯の上を歩かせていただくなんて言う機会はめったにありません。ぶぎーさんの愛情とスタッフのみなさんの情熱を感じた展示会でした。願わくは10月14日のギャラリートークにおいでください。もしこの日に予定が立たなくてもギャラリーオアシスにお立ち寄りください。杉浦さんをはじめスタッフのみなさんがいろいろなお話をしてくださいます。常設の品々にも素敵なものがたくさんあります。小生はイタヤカエデ(楓)材の美しい杢の「宝箱」を記念に購入してきました。今回は時間の関係で寄れませんでしたが、1階の中国小麦粉専門店「恵泉」にもぜひ立ち寄ってみてください。寺原太郎さんのお母様が週の半分以上も通っていらっしゃるお店だそうです。ぷぎーさん、杉浦さん、本日はありがとうございました。心にたっぷり栄養をつけることができました。
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- Whyte Laydie
- 2017.09.26 Tuesday 20:00
- Whyte Laydie 様、本日は遠くからお越しいただき、本当にありがとうございました。
また展示会と私の拙い話のご感想を生き生きと書いてくださり、感謝感激です!
皆さまの温かい眼差しに支えられて、あまりアガることもなく、慣れない人前でのトークも無事終了することができ、ホッとしています。
「部族絨毯」という言葉もそうですが、日本ではあまり見る機会のない遊牧民の絨毯ですが、おいでくださった皆さまに概ね満足していただけたならば嬉しい限りです。
昨日は拙ブログをご覧くださっている方が顕微鏡持参でギャラリーに来てくださったそうです。機会かあれば、その方も交えてまた「絨毯好きのつどい」をしたいですね。
一ヶ月弱の期間ですが、一人でも多くの方に間近で見て、触れて、踏んで、絨毯とお友達になってほしいです。
本日は本当にありがとうございました。 -
- ぷぎー
- 2017.09.26 Tuesday 20:25
- 開催おめでとうございます!実は、、取材先で数日前に骨折してしまい、2回目のトークを楽しみにしていたのに伺えそうにありません=(泣)また会えるの楽しみにしています!盛況を祈ります!!
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- April
- 2017.10.08 Sunday 19:26
- April さま、骨折されたとのことですが、手にせよ足にせよ大変ですね。
どうかお大事になさってください。
ふだん当たり前のように手足を自由に動かしていますが、怪我や病気などで不自由になると、健康のありがたみを痛感しますよね。
遠くから絨毯展に参加してくださる予定だったことを聞くだけで有難いです。ありがとう〜〜!
また絨毯好きのつどいなど他の機会もあると思いますので、またその時にでも元気な顔を見せてくださいね。 -
- ぷぎー
- 2017.10.08 Sunday 21:10
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