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2018.01.07 Sunday

♪ハゲハゲ♪ ミラス絨毯

 

2018年になりました。

 

去年は絨毯展でなんとなく記事が書けましたが、

この3年以上絨毯・キリムをゲットしていないので、あらたにご紹介するものがナイ!kyu

でも、なんとか新年をスタートさせなきゃ〜、ということで、

このブログにふさわしく、ハゲハゲ絨毯きらきらでスタートいたします!

 

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うわあ〜〜〜〜〜(絶句)アセアセ

 

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トルコ西部のミラス絨毯。19世紀中頃でしょうか。

 

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このオーベルジーヌの紫の濃さ! もう今の染色技術では出せない色だと思います。

 

 

「こんなハゲハゲ絨毯どこがいいの?」とお思いでしょうが

いちばんの魅力は染色の見事さです。

 

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下の部分を見ると、3段ほどパイルの向きが逆になっています。

補修した人が作業しやすいように反対側からパイルを結んだのでしょう。

 

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白のボーダー部分のパイルの向きが逆。

オリジナルのウールの経糸が途中で切れていたかどうかして、

コットンの経糸で補修しています。

 

でも補修に使われた糸のウールや染めはオリジナルに近い良質なもの。

 

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キリムエンドを見ると

左右はオフホワイトのコットンで、真ん中は茜色。

何回も補修を繰り返していることがわかります。

 

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非対称結び(トルコ結び)は、パイルが短くなるとこんな感じ。

 

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すべての色に透明感があって美しいけれど、

個人的にはこの「黄緑」が一番好きかな〜moe

 

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ゆったりしたモチーフの配置もいいですね〜

見ていると肩の力が抜けてホッとします。

 

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パイルが取れて、経糸と緯糸だけになった部分も愛おしい。

アンティークのトルコ絨毯は、緯糸が赤いピースが多いようです。

 

IMG_0477.jpg

 

オリジナルの経糸が残っている部分。

経糸は染めていないウール。

天然の脂分ラノリンを多く含んだつややかな羊毛です。

 

IMG_0475.jpg

 

少しでもダメージをカバーするためか、

裏側が全面リネンの布で覆われています。

 

テーブルクロスのような布なので、プロの補修職人ではなく

コレクターが自力でおこなった作業なのかもしれません。

こういったことをあれこれ想像するのも、古いモノ好きの楽しみ。

 

* * *

 

2018年がみなさまにとって良い年となりますように。ニコッ

 

 

コメント
明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。2017年のぷぎーさんの最初のブログは1月月末の30・31日と続き、「西アジア遊牧民の染織…塩袋と旅するじゅうたん」がテーマでした。さて今年最初のブログはいつ頃発信なさるのかしらと思っていたところ、1月7日と大変早い時期に「トルコ(アナトリア)の毛織物…『ハゲハゲミラスの絨毯』」をお書きになりました。昨年12月の最後のブログが「コンヤのフラグメント」であったので、年をまたいで「フラグメント」の魅力を紹介してくださいました。今年最初のブログの日は、小生の誕生日でもあり、ぷぎーさんからすてきなバースデイ・プレゼントをいただいた気分です。何枚もの写真を掲載してくださっていますが、最初の二枚の写真を見たら「新年早々フラグメントから始まるなんて!」とお思いになられる読者の方もおいでかもしれませんが、三枚目以降の接写撮影の美しい写真をご覧になればぷぎーさんが今年最初にこの絨毯を紹介された意図がご理解いただけると思います。今年は明治150年だそうですが、この作品は江戸時代末期に作られたものでしょうか。時代や歴史を超えた信じられないほどの美しい色合いを放っています。前回の「フラグメント」の折のコメントの中に、ぷぎーさんが以前お書きになった「これだけ実際に使用されて、なお輝き続ける天然染料と染色技術のすばらしさ!」(2012.7.21付)という言葉を紹介しましたが、今回のブログに接し、メッセージと写真からその思いがさらに強まりました。そしてこの絨毯を長い間使ってきた方の「愛おしさ」が伝わってきます。やはり「フラグメント」の中に生き続けている生活文化に小生は魅力を感じます。いやいやアンティーク作品のみならず、21世紀に生まれてくる新しい作品の中にもきっと「時代を超えて生き続ける力」を秘めたもののあることを確信します。ゆっくり、のんびりでいいですから、今年も「ぷぎーさんならでは」のブログを発信していってください。今年もすばらしい1年であることを心からお祈りしております。
  • Whyte Laydie
  • 2018.01.08 Monday 20:04
明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
そして1月7日のお誕生日おめでとうございます!寒い季節ではありますが、日差しが明るくなってきて、新年を寿ぐ気持ちに包まれた時期にお誕生日を迎えられて素敵ですね。ますますお元気にご活躍されますように!

さて2018年早々にハゲハゲ絨毯でスタートしてみなさんをドン引きさせてしまい、ますます読者が少なくなっていくかもしれません。(笑) そのなかで温かいコメント、かたじけのうございます。

この時期のミラス絨毯はプレイヤーラグが多く、以前このブログでもご紹介しました。それらのタイプはおそらく欧米に輸出されてタペストリーとして飾られていたせいか、古くてもハゲたものは少ないように思います。一方こちらのデザインは壁に飾るよりは敷いて使うのに向いていたため、このような状態になってしまったのでしょう。

それでも補修が繰り返され、これ以上傷まないようにテーブルクロスで補強され、今に至るまで生き残ってきたことを思うと、こういう絨毯も存在することを知っていただきたいとも思うわけです。

手持ちの本にこのデザインのミラス絨毯が一枚だけあったような気がしているのですが、まだ見つかっておりません。見つけたらブログでご紹介したいと思います。
  • ぷぎー
  • 2018.01.09 Tuesday 08:01
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