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2018.06.14 Thursday

「トランシルバニア絨毯」の本


「『トランシルバニア絨毯』と呼ばれるトルコ絨毯」で引用させていただいた本の紹介の続きです。

スマホから投稿すると写真のサイズが小さくなるので、見づらいかもしれませんがご勘弁を…



前回はトランシルバニアの教会内部の写真しか載せなかったのですが、この本には一枚一枚の絨毯の全体写真も載っています。

○「ギルランダイオ絨毯」(画家の名前)
○「ホルバイン絨毯」(画家の名前)
○その他、年代の古い絨毯
○ウシャク絨毯(トルコの地名)
○「ロット絨毯」(画家の名前)
○セレンディ絨毯(トルコの地名)
○オスマン宮廷絨毯
○トランシルバニアグループ
○その他の祈祷用絨毯

このようなタイプの225枚の絨毯が掲載されています。

一番古い絨毯は、ドメニコ・ギルランダイオというフィレンツェの画家の絵に描かれているデザインの絨毯。


新しい絨毯ならいざ知らず、何百年も前に織られたものは、いつ、どこで織られたのかは不明なことが多く、専門家の間でも同定が難しいようです。

絨毯の呼び方は、織られた産地や織った部族など、いくつかのパターンがありますが、それが不明な場合、ルネッサンス以降の絵画を参考にして、絨毯の絵を描いた画家の名前をつける方法があります。

この絵が描かれたのが1480〜1485年なので、これに似たデザインの絨毯があれば、それが15世紀に織られたと推定することが妥当であるとされています。
また、これに近いデザインの絨毯を、ギルランダイオの名に因んで、便宜的に「ギルランダイオ絨毯」と呼びます。



15世紀中葉のものと推定される「福音教会」所蔵の絨毯。



ハンス・ホルバインというドイツの画家の肖像画にも絨毯が描かれています。このようなデザインの絨毯の通称として「ホルバイン絨毯」という名前がつけられています。



15世紀末に織られたとされる聖マーガレット教会所蔵の「ホルバイン絨毯」

次はトルコの絨毯産地ウシャクで織られた絨毯です。



こちらは星のようなモチーフから「スター・ウシャク」と呼ばれるタイプです。推定16世紀前半



ロレンツォ・ロットというベネツィアの画家の1542年の作品。



通称「黒の教会」所蔵の「ロット絨毯」。推定16世紀後半。
産地はおそらくウシャクだろうと考えられています。

次はトルコのセレンディ(ウシャクの40km西)で織られたと考えられている3つのタイプ。



「黒の教会」の17世紀初頭のチンタマーニ文様」絨毯



「福音教会」の16世紀末推定の通称「バード・ラグ」。
文様の本当の意味は不明で、これも便宜的につけた名称。
古い絨毯って、わからない点が本当に多いんですね。



聖マーガレット教会の17世紀中葉の通称「スコーピオン・ラグ」。
このデザインを「サソリ」に例えたわけですが、うーん、どうでしょう?


以上は15世紀から17世紀に織られたと考えられる絨毯でしたが、これらは他の地域でも見つかっているタイプの絨毯です。
これとは別に「トランシルバニア絨毯」と呼ばれるデザインのものがあるのですが、次回にご紹介したいと思います。

それではまた〜!
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