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2011.10.09 Sunday

my sister's favorite places


先週は離れて住む妹のところへ行ってきました。



空がどこまでも高く見える、秋晴れの一日、
彼女のお気に入りの場所を案内してもらいました。



中には、そのうち取り壊されるかもしれない場所も含まれています。



そこで過ごした人たちにとっては、かけがえのない場所です。



そこを通過する人たちは、その場所を「所有」しているわけではないけれど、
そこで怒ったり泣いたり、
笑ったり悲しんだりしました。



なかでも、一見「無駄」な場所、というのが、
じつはとても大切な場所であったりするのです。



その日、通称「ブンピカ」には誰もいませんでした。



でも、その場所には「息づかい」が感じられ、
人のあたたかみが漂っていました。



落書きでいっぱいなのに、「荒れて」おらず、



みんなが愛着を持って使っていることが伝わってきました。



仏さまも見守っています(?)



窓から見える、外の木々もうつくしい



ダンスしているみたい!



法経本館に移ります。



窓からさしこむ光のオブジェ



なんてやさしい色でしょう



特設・秋の日の「幻燈会」



澄んだ空気に、向こうの山々も気持ちよさそう



ここではクモの巣だって絵になります



なだらかな曲線と色と光のハーモニー



ちょっぴりレトロな照明もいい感じ



                「おーい、雲よ。
                  いったいどこまで行くんか」



      「大事なものは空に」   ( 池澤夏樹 『きみが住む星』 より )

 ずっと旅をしているとわかるけれど、町や村ってそれぞれに何か自慢の種をもっているものだ。立派な公園だったり、背の高いユーカリだったり、年に一度の派手なお祭りだったり。

 昨日までぼくがいた村では、みんながいちばん誇りにしているのが雲だった。雲なんてどんな土地でも見られるとぼくは思ったけれど、村の人たちに言わせると、ここの雲はどこよりも美しいのだそうだ。村のはずれになだらかな緑の丘があって、旅人はみなそこへ案内される。そして、丘の上に横になってしばらくぼんやりと雲を見ることを勧められる。

「いろいろなものが見えて、それはいいものですよ」とぼくを案内してくれたお婆さんは言った。「世界というのは広い広い空とほんの少しの地面から成ってますから。大事なものはみんな空にあります」

そう、ぼくはそこで次々に変わってゆく雲の形の中に、一瞬だけきみの笑顔を見たような気がした。村の人たちが自慢するのも無理はないと思ったよ。
                                  バイバイ


コメント
 今日は2つもコメントしてしまいますが、私がぷぎーさまのブログが好きなのは、絨毯だけでなく、美術展や日常の美しいものに価値を見出されて、その関連性を絡めて、なおかつ技術や民族的な知識もお持ちで、それらがしかりとした縦糸に染めと織りが美しい模様を作っている絨毯のようなブログ?という気がします。すみません、何が言いたいのか・・・。
 深みのあるブログだと言いたかったのです!

 コレクションも素晴らしいですし(いずれはホームミュージアムもおできになるのではないかと、あるいは寄贈?)本当によく勉強なさっていらっしゃいますし、購入することや使用すること、保存すること、そして国際会議にまで行ってしまう行動に、啓蒙的ではなく商業的でなく、純粋にお好きなんだなと。たぶんアンティークの絨毯を作った方たちもそのような気持ちで作られたものだから、味わい深く惹かれる作品に意図せずなったのだろうと思います。
 よい絨毯のようなブログだと思います。
 
 これからも楽しみにしています。
  • ライホン
  • 2019.08.17 Saturday 16:34
わたしのコンプレックスの二つ目は、自分が何もつくり出せず、絨毯を買うしか能のないことです。

ただの素人ですので「商業的」でないのは間違いありませんし、「啓蒙」するほどエラくありません。どうして自分がこんなブログを書いているかというと、おっしゃるとおり、ただ好きだからだろうと思います。

キリムや絨毯を眺めていると、織られた「向こう側の世界」から「おいでおいで〜」をされているような感じというのか、厳しい自然条件の中で、どうしてこんなに美しいものが生まれたのか、なぜ?どうして?その背景は?、、、といったことを考えずにはいられない、それを自分に納得させるために書いているのかもしれません。

できるだけ正しい内容を伝えようと努力はしていますが、たぶん間違った内容もあると思います。そんなつたないブログを熱心に読んでくださって、本当にありがとうございます。
「よい絨毯のようなブログ」とは最高の褒め言葉です!書いていて良かったと思いました。

集めたものはいずれ寄贈したいと望んでいます。そのためもあって「わたしの絨毯遍歴」で、正直にこれまでの過程を振り返っているところです。

こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

  • ぷぎー
  • 2019.08.17 Saturday 20:26
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